中頓別町デイサービスセンター・訪問介護事業所 管理者 齋藤 康浩からのメッセージ

利用者さんにとっても、スタッフにとっても
「ここに来るとワクワクする場所」を作りたい

中頓別町デイサービスセンター・訪問介護事業所管理者

齋藤 康浩

令和4年就任

プロフィール

旭川市出身。大手CVS経営指導、知的障害者施設を経て、札幌市にある大手医療法人・社会福祉法人にて介護職・相談員・施設長・新規事業設立などに従事。
その後、中頓別町保健福祉課にて地域包括ケア推進担当として町内の福祉事業に携わる。

町の医療・介護サービスを一体的に整備・充実するために
在宅サービスを一元化

 中頓別町の医療・介護サービスは、病院(中頓別国民健康保険病院)、特養(特別養護老人ホーム長寿園)、養護(養護老人ホーム長寿園)そして在宅介護(デイサービスセンター・訪問介護)の4つの提供主体があります。町内の高齢者が要支援・要介護となった際、引きこもりによる廃用症候群の防止や認知機能低下の予防、機能訓練等を提供し、在宅生活の継続を支えるのが当在宅介護サービスの役割です。

 これまで、中頓別町では高齢者の在宅生活を支える訪問看護、訪問介護とも提供体制が弱く、結果として利用者が自宅に閉じこもって虚弱になったり、独居で生活を維持できない方は家族がいる札幌・旭川などの町外に出て行ってしまう状態でした。私が赴任してからわずか1年の間に、人口1,570人の町で100名近く減少しています。このまま町外への人口流出・人口減少が続くと、この町の維持自体が危ぶまれることとなります。

 その中で、デイサービス・訪問介護を突破口として、訪問看護、訪問診療など町の在宅医療・介護サービスを一体的に整備・充実させるために、今回、在宅介護サービスを中頓別町に移行・一元化し、本来の介護保険が目指すサービスを実現していく構想となります。

 「ワクワクする場」を目指したい

 現在、デイサービスは地域密着型で定員18名の小規模なデイですので、家庭的な雰囲気や個別性の高い活動が可能です。今後、預かりニーズだけでなく、カルチャーセンターのような趣味活動や、専門的な機能訓練を受けることができる体制を整え、「ワクワクする場」にしていきたいと考えています。

 利用者さんが選んで活動できる様々な趣味活動プログラムを設け、機能訓練については作業療法士も配置し機能訓練を活性化していきます。また、歯科衛生士の資格を有する介護職員がおり口腔ケアも充実したいと考えています。一般浴室と機械浴室も備えており、身体が不自由な方も安心して入浴ができます。またコロナ禍が終息した段階で季節に応じた外出活動も復活させていきます。

また、在宅介護事業が町営となることで、町の保育所と連携した活動も可能となってきます。中頓別町では町を挙げて子育て支援に取り組んでおり、0歳から「こども園」に預ける方も多くなっています。こども園と高齢者との世代間交流なども町営になると一体的に行えます。社会資源としていろんなことができる体制になっていくと考えています。

職員一人ひとりが伸び伸びと仕事ができる
そんな職場を目ざしています

 管理者として、スタッフの長所を最大限引き出すことが役割だと考えています。
 それぞれの職員が伸び伸びと仕事ができる体制づくり、職員同士が情報共有し助け合う仲間づくりを進めています。そのために、ひとりひとりの長所を伸ばしていくこと、個別の課題を見つけ、それを支援していくことを大事にしています。
また、介護保険は3年ごとに制度改正があり、慣れた頃に新しい仕組みが入ります。ですので、常に新しい知識や技能を身につけられるように支援したいと考えています。在宅事業のスローガンは「基本の徹底と変化への対応」です。利用者さんにとっても、スタッフにとっても「ここに来るとワクワクする」そんな場所にしたいと考え、新しい取り組みを続けています。

 新たに仲間になってくださる皆さんについては、資格がなくても年齢が高くても、健康で利用者さんと一緒に楽しさを共感できる方、過去の経験に囚われず前向きに考える方の応募を楽しみにしています。

 福祉は究極のサービス業です。資格・経験は問いません。飲食店や、旅行・観光業、販売職など他業種からの転職も大歓迎です。宗谷地方一番のサービスを提供する事業所を目指してみませんか?